
ドナルド・トランプ氏が自身のSNS「Truth Social」において、AI開発スタートアップのAnthropic(アンソロピック)を激しく非難し、すべての連邦政府機関に対して同社製品の使用を停止するよう命じました。
この命令は、AIの利用規約を巡る政府と民間企業の対立が、国家安全保障や軍事戦略にまで波及した異例の事態となっています。
トランプ氏がAnthropic製品の連邦政府利用停止を命令
トランプ氏はTruth Socialの投稿で、Anthropicを「急進左派」や「ウォーク(woke)」な企業であると断じ、同社が国防省に対して自社の利用規約を強要しようとしていると主張しました。
同氏の主張によれば、Anthropicは合衆国憲法よりも自社の規約を優先させており、その姿勢がアメリカ国民の生命や国家安全保障を危険にさらしているとしています。
即時停止と6カ月の猶予期間
トランプ氏は、アメリカ政府のあらゆる連邦機関に対し、Anthropicの技術利用を直ちに停止するよう指示しました。
現在同社のサービスを利用している国防省などの機関については、6カ月間の段階的な廃止期間が設けられるとしています。
また、トランプ氏はこの移行期間中に同社が協力的な姿勢を見せない場合、大統領権限を行使して刑事罰を含む厳しい法的措置を講じる可能性を示唆しています。
Anthropic排除命令に対するSNSの反応
この発表を受け、RedditなどのSNSでは、AIの倫理や政治的介入の是非を巡って多様な意見が交わされています。
肯定・賛成派の視点
一部のユーザーからは、軍事作戦において民間企業のAI規制が政府の意思決定を縛るべきではないとするトランプ氏の方針を支持する声が上がっています。
また、政府の方針に批判的な企業の製品を公的資金で支える必要はないという意見や、イーロン・マスク氏の「Grok」など、より政府の方針に沿った代替サービスの活用を期待する声も見られました。
批判・懸念派の視点
一方で、多くのユーザーは、今回の非難が逆にAnthropicにとって「最高級の宣伝」になると指摘しています。
同社が市民への監視や殺傷目的の利用を拒否していることが図らずも証明された形となり、企業としての倫理観を評価する投稿が相次いでいます。
また、政治的な理由で特定のテック企業を排除する動きは、アメリカの技術的な優位性を損ない、結果としてAI開発競争で中国に利することになるのではないかという懸念も示されています。
参考リンク:

